室岡さんの奥の細道

(東北縦断レポート)

   ホームページをご覧の皆さん!こん**は!
 昨年の但馬合宿はとても良かったので、今年も是非とも参加の予定・・・・。しかし、仕事の関係で参加できませんでした。でも来年の合宿は絶対に参加したいと思っています。
 さて、3回も連続して故障し続けた我がペティアム搭載マシーンは、その長かった修理も漸く終わり、戻ってまいりました。某NE*のパソコンは最近海外での製造品の割合が高いようで、どうもこれが原因のようです。まあ、NE*も今期発売モデルからDOS/V機に変え、新しい戦略を考えているようです。まあ、「石(IC)」で漢字の処理をする時代も終わったという事です。しかし、パソコンって無いとホントに不便ですね!日常生活の必須アイテムです、私にとって。という訳で少しばかり遅くなりましたが、この夏休みにとても素敵な経験をしました。初めての長距離飛行!最高でした!! 以下に8月11日、12日のフライトドキュメント、報告致します。

■事の発端と言えば、8/7(木)の事である。この日の午後は偶然にも仕事の休みが取れたので、はやる気持ちを抑えつつ、大利根に車を走らせていた。この土手沿いのルートでのルーチンワークは、「風」の把握と「130.7」のモニターである。これも重要なプレパレーションだ。この日はとても穏やかで、H教官にソロ・デイリー・チェックをして戴いた後、ローカルフライトを楽しんだ。フライトを終え、何時ものようにアフターフライトブリーフィングを終え、その他の話をしている中で、ロングナビゲーションも可能であるという話題になった。すかさず、その場でフライト日時と行き先を即決。日時は休みが取れる8月11(月)、12日(火)の1泊2日。行き先は東北方面。どこまで北上してリターンするかは当日の天候やナビログを書いてから詳細に検討することにした。ただし、台風11号の動向が少し気になっていたが・・・。
 案の定、当日の「気象条件」は余り芳しく無かったが、工場でウェザーを取り、ブリーフィング。この間、須田氏より電話が入る。どうも同じ事を考えているようだ。取りあえずプランを入れ、上空の雲の状態を見極めながら飛ぶことにした。

■110500JST Aug.'97■ 「weather news」から衛星受信した最新の「天気図」、「ひまわり」、「アメダス」、「高層天気図」を見ると、北日本の天候はあまり芳しくない。2つの低気圧が日本海側にあり、これから延びた寒冷前線が山形から宮城付近を東西に横切っている。ちょっと厳しい状況である。
■110650JST■ 大利根到着。さすがこの時間には全く人影はない。清々しい空気だ。胸一杯に吸い込む。車のトランクを開け、中の荷物をチェックしていると、右足に何かまとわり付く物を感じて慌てる。犯人は「新日本犬」でる。(まったく、びっくりさせるなヨ!)でも、とても人懐っこい母犬に敬意を表し、その「子供たち」にハンバーガーの差し入れをする。
■110710JST■ H教官ショウアップ。どんよりとした空を2人で見上げて、暫し沈黙。しかし、気を取り直して工場でウェザーを取りに行く。気象現況と予報は以下の通りである。


 RJAA   102300 
 METAR 36007KT 8000 BKN 010 26/25 Q1011 BECMG FEW015 RMK 7ST010 A2988=
 RJAA  101700
 TAF   101818 12007KT 9999 FEW030=
 RJTL  102300
 METAR 05007KT 7000 FEW030 BKN100 28/23 Q1011 RMK 1CU030 7AC100 A2988=
 RJSN   102300
 METAR  22007KT 9999 FEW035 CST040 BKN050 27/23 Q1010 RMK 1CU035 3SC040 5SC050 A2984=
 この間、須田氏より電話が入る。須田氏一行も天候が気になっているらしい。取りあえず、プランを入れ、雲の状況を鑑みてフライトすることに決定。すぐに飛行場に踵を返し、JA2343のランナップに取りかかる。
■110947JST■
   第1レグの予定ルートは竜ヶ崎−関宿VOR−前橋−吾妻−湯沢−十日町−長岡−新潟APである。かなりのロングナビである。プリフライトブリーフィングの後、9時47分にR/W07よりテイクオフ。レフトダウンウインドデパーチャーで竜ヶ崎上空へ。藤代上空3000FTで下総タワーへコンタクト。ノースサイドのトラフィックは無いとの応答。関宿VORへのラジアルを確認。VORヒット後は少しばかりヘディングを北へ取りクライムを続ける。ここで9時方向の雲海の彼方に富士山を発見。すかさず、H教官にコントロールをお願いして写真撮影。この後も、シャッターチャンスには「ユーハブ」を連発。いろいろな種類の雲を沢山撮影できた。現在このスライドは仕事(地学TA)で活用している。H教官、感謝です!

 順調にクライムを続け8500FTでレベルオフ。だが予想通り前方には、前線面らしき雲の列が聳え立っている。この状況での三国山脈越えは、厳しいものがある。H教官の機転で、急遽西側に回り込む小諸−須坂−野沢ルートに変更。このルートは、自称スキーフリークにとって、陸路では通り慣れているのだが・・・。ここで登場するのが、H教官御用達のGPSである。実際のところ、今回のナビではこのGPSが大変な威力を発揮した。
 新潟APへはR/W10へアプローチ。PAPIがパス角が高いことをインジケート。スポイラーで高度処理。こんなに広い滑走路に着陸できるなんて最高である!12時28分にタワー前のNO.1にスポットイン。近くにはアエロフロートのツポレフ154が駐機していた。飛行時間2時間41分。
■111430JST■
   ターミナルビルでゆっくりと昼食。その後、新潟空港測候所にて、ウェザーブリーフィングを受ける。最新の観測機材とデータに圧倒される。佐渡APの風は大丈夫のようだ。

 第2レグの予定ルートはダイレクトに佐渡である。14時30分テイクオフ。阿賀野川をパスしてから日本海側へブレイク。夏の日本海は、あの冬の荒々しさからは想像もつかない程穏やかだ。白波一立っていない。途中で、佐渡APを離陸してきた、旭伸航空のアイランダーとすれ違う。この機体には朱鷺がマーキングされている。鮮やかな朱鷺色である。11時方向、インサイト。高度差、距離共に十分だ。アイランダーのキャプテンから「お気を付けて」とのコール。思わず「有り難うございます!」と応答。最高の一瞬だ。R/W10にランディング。ここでは空港職員の方が、マーシャリングをして下さり、またしても感動。15時10分スポットイン。飛行時間40分。
■111540JST■
   空港ロービーで一休み。ここで、先ほどすれ違った朱鷺のスペシャルマーキングされたアイランダーのTシャツを購入。1900円也。
 第3レグの予定ルートはダイレクト庄内APである。しばし洋上飛行が続くコースだ。15時40分テイクオフ。日本海に浮かぶ粟島がとても綺麗である。海岸線沿いに進み、R/W09へアプローチ。新潟では少しばかり高すぎたので、今度は上手く・・・。ところが今度は低すぎ、H教官よりパワーをアッドされ、アプローチの難しさを痛感する。スポットEへブロックイン。飛行時間1時間4分。今日はここで宿泊だ。空港から鶴岡市内のホテルへ予約の手配を取る。以外と空きが無いようだ。チェックイン後、夜は海の幸を肴にビールだ。ここではHさんと飛行機の話は勿論のこと、それ以外の話でも盛り上がりをみせ、フライト以上に楽しい時間が過ぎていった。
■120955JST■
   朝、雨である。一瞬ここでのステイを覚悟する。しかし、雲の流れは強く、時折青空ものぞいている。何とか回復してほしいと願う。身支度を済ませ空港へ向かう。この時点で、漸く降水は止んできた。JA2343のランナップ開始。慣れた手順でも、いつもと違う場所では気持ちが引き締まる。昨夜の降水でピトー管に水が入ってしまったようだ。H教官が水を吸い出し処置をする。
 本日の第1レグはダイレクト山形APである。途中には月山があるので高度には注意が必要だ。9時55分テイクオフ。いつものように離陸滑走を続けるが、速度計が正しいエアースピードをインディケイトしない。H教官から「スピードメーターフェイルアウト」のコール。やはりピトー管の水が抜けていないらしい。その後直ぐに、「ローテーション」のコール。冷静な教官の対応に安堵感を覚える。山形APには10時40分スポットイン。飛行時間45分。
■121202JST■
   ここでは、航空大学校のキングエアーにお目にかかる。航大の教官(白髪で、かなりの年輩)に連れられた学生数人とブリーフィングルームで一緒になった。係官からの説明が終わる度に大きな声で「有り難うございました!」である。正に「体育会系」の雰囲気だ。
 第2レグはダイレクト福島APである。13時26分テイクオフ。順調にクライムを続ける。先ほどの航大のキングエアーは計器飛行の管制承認を受けているようだ。訓練生がリードバックしている。その後、山形レディオから我がJA−2343に対しては、5マイルでのレポートを指示される。何分間飛んだだろうか。レポート後、直ちにキングエアーへのテイクオフクリアランスが出た。どうやら、キングエアーに暫し足止めをさせてしまったようだ。蔵王を左に見ながら、少しばかり進路を西に取り磐梯山の東側を抜けるコースをとる。さらに南下を続ける。猪苗代湖が見えてきた。イメージよりかなり大きく感じるのは気のせいだろうか。磐越自動車道はかなりの渋滞だ。福島APへはR/W19へ13時26分スポットイン。飛行時間1時間24分。
■121450JST■
   ここでは、空港ターミナルを見学した後、いよいよ本日の最終レグの準備に取りかかる。
METARを見ると、新東京ビジ6km、BKN1500。百里ビジ8km、BKN1700。下総ビジ5km、ヘイズ、FEW2000、BKN3500。ただし、下総は1時間前に比べると、回復傾向である。なんとか行けそうである。14時50分テイクオフ。雲の切れ間から更にクライム。大子ボルタックをヒットしたあたりから雲の隙間が少なくなりはじめた。しかし、雲海はべったりだが、それより上の視界はグッド。H教官のアドバイスで東へヘディング。那珂湊のあたりから海岸線沿いに南下する事に決定。さらにH教官が、百里からレーダーアドバイザリーを受ける。途中トラフィックのインフォメーションを受けるが、ネガティブコンタクト。しかし、高度差、距離ともに十分だ。霞ヶ浦上空で雲の切れ間を見つけディセント開始。見慣れた風景が目に飛び込んできた。さあいよいよ大利根のファイナルターンだ。大利根到着16時10分。飛行時間1時間20分であった。

■謝辞■
 今回のロングナビゲーションの計画に対し、多大なる支援をして頂いたH教官には改めてお礼を申し上げます。ありがとうございました。
 また、今回の飛行計画を快諾して頂き、尚且つ新たな飛行料金の設定をして頂いた愛さんに、改めてお礼を申し上げます。これからも宜しくお願い致します。
 そして、JA−2343。ありがとう!
 皆さんも、レッツ ロングナビゲーション!