高田君の冬の北海道クラブ巡り

98年末の冬休みを利用して,物好きにもメチャシバレル北海道に行ってきました.
初日(25日)は夕方札幌入り,札幌で寺田さんやSATAのWEB MASTERの友人と宴会をしたあと,カプセルホテルで轟沈。

翌日朝一番の「スーパーおおぞら」でとよころへ向かいました.カーブの度にバンクする振り子列車に乗っていると飛行機に乗っているみたい....カナ

とよころに着いたのがお昼前,滑走路には薄く雪がつもっており,それを除雪するのに時間が掛かるのでしばらく待機.でも,滑空界スーパー長老の堀川さんとお話ししていると飽きません.待機している間堀川さんに格納庫を案内して貰いました。萩原式H22,H23,SGS1-26などなど。ビンテージグライダーマニアの人はよだれを垂らしそうな宝の山・・・・なのかなぁ?
滑走路の除雪は終わりましたが,風が20knot近く吹いており,グライダーの運行にはちときついので,スタンバイ。

午後3時を過ぎて風もちょっと収まって来たので,ASK-21を出しました.曳航機がランナップしている間,寒いのでコクピットに入って待っていたら,キャノピーが徐々に曇ってきた.
索付け,張り合わせ...で,曳航機フルパワー!
滑走路上に僅かに残っていた雪が後流で舞い上がり,IMCになってしまいました...(^^;
離陸後2-300m上昇するまで結構揺すぶられました.豊頃は高台の飛行場故,強風時はいたしかたないところ。
600mまでまっすぐ曳かれ,離脱後振り返ると,全然飛行場から離れていない.いかに向かい風が強かったかの証明です。
このように北の強風時は高台の飛行場そのものがリッジとなり、リッジリフトが期待できます。
実際、ランウェイエンドにそって往復しているだけで、100mゲット。

しかし、風向が変わってリッジリフトもなくなり、帰投することに。
地上からの連絡では、左30°の30knot!!
それはもう必死の思いで降ろしましたとさ。

その日の夜は麓の焼鳥屋でここのクラブ員の方たちと親交を深める1次会。その後,とよころ飛行場併設のコテージに移動して2次会。私は朝早起きしたのと長旅の疲れで撃沈。飛行場に隣接するコテージで宿泊するというのは良いもんですね。撃沈してもすぐに布団に入れるのが良い。これで4000円は安い!
翌日も飛べましたが、昨日より楽だった分、リッジリフトは弱かった。
真っ白な雪原の上を飛び、遠くに雪をかぶった十勝岳を愛でるというのもオツなものです。

迎撃してくれた高槁撤也さん(この写真のASK21の前席で操縦しています),どーもありがとうございました。

このページをご覧の皆様も一度とよころ飛行場を訪れてみては如何でしょう?多少料金は高めですが,その分サービスはいいです。
MICトヨコロ01557-4-2323

とよころ飛行場を辞して池田町まで高橋さんに送っていただき,池田町から北見へ第3セクターの「ちほく高原鉄道ふるさと銀河線」で移動。


北見駅でNIFTYのFAEROの友人と,加藤教官に迎えていただき,早速乾杯.オホーツクビール園が閉店していたのが,ちと残念.

ここで加藤教官についてご存知無い方のためにちょっと説明。今から10年ほど前,グライダーの修行にオーストリアに渡っていた加藤隆士青年は,グライダーで日本に帰ることを夢見ていました。いくらなんでもピュアグライダーで地球を半周するのは不可能という事で,モーターグライダーで日本に帰ることを企画。日本在住の友人らの協力の下オーストリアはホフマン社(当時)のモーターグライダー「ディモナ」で南欧,中東,西アジア,東南アジアを経由してオーストリア登録のモーターグライダーをたった二人で日本に持って帰ってきたのでした。
その後,JMGCの臨時教官としてしばらく大利根飛行場でこのディモナ(愛称チロル号)と共にモーターグライダー教育をしておりましたが,新天地を求めて北海道は北見へ旅立っていきました。しばらく美幌航空公園をベースにモーターグライダーやグライダーの教育をしていましたが,根がアドベンチャーパイロットの加藤教官は「南極だあ!!!」と思い立ち,飛行機の事業用のライセンスを女満別空港のオホーツク航空で取得。ピラタスターボポーターにうち跨って究極のブッシュパイロットとなって,南極のオーロラ輝く空を縦横に飛び回ったのでした。
南極での勤めを終えて娑婆に戻ってきてしばらくした後,北見に農道空港が出来たのを機に北見農道空港をベースに北見工業大学の学生のグライダー部と地元社会人クラブの「エアロスポーツ北見」の面倒を見ています。

加藤教官は私がJMGCに入会したばかりの頃丁度JMGCにいらしたので,私を含めちょっと古いJMGCメンバーはみんな顔なじみ。久々の再会を喜びました。

さて・・・・・翌日早速加藤教官にピックアップしてもらって北見農道空港へ....
北見農道空港も除雪がゆきとどいていました.
さっそく,格納庫(本当は農産物倉庫?)からチロル号(JA2405:ex.OE-9285)をひきだします.

エンジンランナップは極寒の地故時間がかかりました.

加藤教官に中標津空港に行きたいとつげ,了承を得たので,WXをとり,中標津のスポット予約をとりました.プランは加藤教官がいれてくれました。
10:55に北見農道をエアボーン,北見市街地上空で女満別RADIOにコンタクト,ATDをつげ,トラフィックインフォメーションをもらいます.
女満別周辺にトラフィクは無く,先に取ったMETERでもVIS60kmと最高の遊覧日和.女満別空港の南10nmでもサロマ湖,能取湖が良く見えます.

屈斜路湖が見えて来ました,美幌峠で女満別RADIOとお別れ,藻琴山よりちょっと低い高度で屈斜路湖を遊覧.
続いて摩周湖,夏に来るとなかなか霧におおわれて見えないのですが,もちろん今日はバッチリ.
このへんは山がちなのと温泉地なのであちこちでサーマルがまきあがっています.雪に覆われた大地とあったまっている地面の温度差由。
熔岩流のカムイヌプリ東斜面を過ぎると純白の平原,右に釧路台地と太平洋,左にオホーツク,正面に国後,カンドーだぜ.

それにしても,冬の北海道は雪で飛べないものと思っていましたが,昨日のとよころ,今日の北見といい,道東はあなどれませんね.加藤教官によると「運が良い」そうですが.
中標津空港は08でストレートイン.冬の北海道故RADIOがスリッピングアクションを伝えて来たのが印象的でした.
名物のログハウス管理事務所とターミナルに比してCABはコンクリのビル....うーむ.

帰りも同じルートで帰りましたが,女満別にインバウンドのIFRがいたので,ちょっと緊張.
北見市街地から石北本線にそって北見農道にアプローチ.
28のベース付近に野性の鳥の営巣地があるため,夏は避けるようにとの事でした.
そうそう、「北見フライトサービス」の無線を担当していたのは,北見市役所の職員のこの方,耕地林業課の竹中係長です。小型機で北見農道空港を利用したいと言えば,大変親切に相談に乗ってくれて、書類手続きについても非常に迅速にやっていただけます。福島農道ほど小型機の運航に慣れてはいませんが,小型機には非常に敷居の低い農道空港です。是非ご利用をお勧めします。
北見地区農道離着陸場0157-25-1143
場外の申請は釧路空港情報官室になります。
もう一人地元のクラブ員の方のフライトを終えた後,年明けから,自動車メーカーがスキッドパッドがわりに滑走路を使うため氷を張るとのことで(農道空港ってこんなことにも使うんだ...),機体を分解して格納.
加藤教官のお宅で晩ご飯をごちそうになって,北見を後にしました.


夜行の特急「オホーツク」で北見から滝川を目指します。滝川訪問の目的は先頃グライダーのオーストラリアナショナルで亡くなった丸伊教官宅とSATAの弔問。
滝川着は午前5時をちょっと回ったところ。いくらなんでも弔問には早すぎるので,駅の待合室で仮眠。北海道のちょっと大きな駅はみんな立派な待合室があって一晩中暖房が効いているのが良いですね。しかし、日が昇って列車の出入りが多くなるに従って,待合室の人の出入りも多くなり,外気が入ってちょっと冷えてきました。
午前9:00をちょっと回ったところで,丸伊邸を訪問,奥様に暖かく迎えていただきました。これから徐々に資料を集めていき,丸井満メモリアルルームみたいな物を作りたいとのことでした。その一部の手書きのグライダーの童話の原稿をちょっと見せていただきましたが,将来出版されたときの感動を大事にしたいので、全部は目を通さずに返しました。
奥様から聞いた話なのですが,先だって読売新聞に丸伊さんが亡くなったときの記事が掲載されたのをご覧になった方も多いと思います。この記事に添えられていたドイツプレワールドの写真で丸伊さんが被っていらっしゃった帽子に「ポケットモンスター」のワッペンが付いていたのをご存知ですか?実は相当な子煩悩だったんですね。
1時間ほどで丸伊邸を辞して歩いてSATAへ向かいます。河川敷と土手の道路は必要なところしか除雪していなくて,事務所裏の1階格納庫の前の広場(水かけの儀式が良く行われる所)はものすごい積雪量でした。
SATAには滝川市スカイスポーツ課の池田課長ともう一人の方が居ただけでした。シーズンオフには機体の整備にクラブ員の方がちょくちょく来ていると聞いていたのですが,さすがに年の瀬ともなると誰もいませんね。遠く奈良から北海道旅行のついでに訪れたというモーターグライダーをやってみたいという人に格納庫を案内してあげたりしました。
廊下のメンバーのネームプレートを見てみると,最近ずいぶん知り合いが入会しているなぁ。
奈良から見学に来られたかたが帰るというので,私もおいとますることにして,この日は滝川駅前のタキカワプラザに宿泊。
実は滝川駅前というのは結構繁華街が大きいのですね。やっぱり自衛隊の門前町だからかしら?

滝川スカイパーク:0125-24-3255


さて、この北海道ぐるり一周飛行倶楽部訪問の旅も最後の目的地,丘珠空港です。
滝川を朝出発して,札幌駅に降り立ったのが10時30分頃。全日空の事務所の前から丘珠空港行きのバスが出ているので,それに乗るかと移動を開始したところ,寺田嬢から電話。丘珠に行くのでのっけてってくれるとのこと。くーーーーーっありがたや・・・・。
ANKのYS-11が飛び交う丘珠空港をベースに活動しているモーターグライダーのクラブ「エアロスポーツ北海道」はグローブのG-109B一機(JA2339)を持つクラブです。
お昼頃までクラブ室で歓談して,情報交換をしました。今年の9月に行われる丘珠航空ページェントの話題などですっかり盛り上がりました。その後お昼ご飯を食べに近くのそば屋へ・・・。ここの角天蕎麦は絶品です。是非HPで紹介して下さい>広田さん。
それにしてもwebを通して知り合いになった広田さんとお会いできなかったのがちょっと残念。美女との誉れも高いつがきくさんに会えなかったのがかなり残念(^ ^;;;;。
おなかも膨らんだところで,今年の飛び納めをするべいと,北海道航空の格納庫へ。ここのG-109Bは北海道航空の格納庫を借りて主翼を分解して格納して有ります。格納庫の借用料は占有床面積で決まるからとのこと・・・。
さっそく丘珠管制圏内,5mile以内のローカル札幌市街観光フライトに招待していただきました。この写真は大通公園とテレビ塔を撮影した物です。今の時期大通公園ではホワイトイルミネーションというイベントが行われており,夜の大通公園はそれはそれは美しい光りのオブジェが展示されており,上空から眺めるとさぞや美しいことかと思いました。去る12/23にナイトフライトが計画されていたとのことですが,天候不順で断念したとのこと。残念でしたね>寺田さん。
札幌中心街のフライトを堪能したあと,丘珠空港へ戻りました。同乗していただいた笹岡教官の心遣いで,オーバーフィールドをリクエスト。しかし、真上を通っちゃエプロンに止まっているYS-11も見えんがね・・・<わし
一応500時間パイロットの意地とモグラライセンシーの意地を見せて笹岡教官には手を出させずにフライトすることが出来ましたが,雪の積もった誘導路で真っ直ぐ走るのが一番難しかったっす。なにしろ誘導路の幅とモグラの翼幅にほとんどクリアランスが無く。ましてや誘導路のすぐ横は激しく雪が積もっていて旗まで立っているのですから・・・凄く気を使いました。
その後,もう一人のクラブ員の方のフライトを終えたあと,機体を格納庫に運び入れ,綺麗に皆でお掃除して,機体を磨き,キャノピーもピカピカになったところで分解。機首にお供えをして,98年のフライトもお終い。解散となりました。
エアロスポーツ北海道 :011-784-6655

翌12/31大晦日は何の予定も無し。仕方がないので,札幌市内観光。北の時計台というラーメン屋で昼飯を食って,せっかくだから時計台見物に出かけました。今まで何度も北海道を訪問はしているのですが,工事中だったりで時計台はまともに見たことがなかったんですね。いやー、観光客してるなぁ。・・・・・で,撮ったのがこの写真。時計台の目の前にあるビルに時計台撮影用のバルコニーがわざわざ作って有るんだってねーーー>寺田さん

年明けて1/1。「エアロスポーツ北海道」では新年フライトを1/1からする予定だというので,今日も丘珠のクラブハウスにお邪魔したのですが,あいにくのIMC。しかも時々はどう見ても視程1.5kmすら割っている様子。クラブルームの前の雪かきだけ手伝って。笹岡教官と昼飯食って,午後3時に解散。そのまま新千歳空港になだれ込み,一本早い日航機で羽田へ帰る機上の人となったのでした・・・。
おしまい