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[ 2004年6月4日(金)〜5(土) ]
スダチです。
昨年、モーターグライダーG109BのオーナーとなられたK氏は、北海道は北見農道離着陸場で活躍する親友の加藤氏の所へしばらく機体を預けて、ときどき関東から北見へと通って北海道の雄大な空を満喫するそうです。うらやましぃー。
その為には、まず大利根から北見へ機体のフェリーをしなくてはなりません。資格的にはなんの問題もないK氏ですが、小型機でのロングフライト経験が少ないということで、セーフティーパイロットを求めていました。
大学時代の先輩、金子教官とも調整されていたようですが休日と天気がなかなか合わないそうで、「じゃあ私でもよいですか?」とスダチも立候補して、K氏に休みの予定をつたえていました。
2004年6月2日(水)、夜
K氏より「6月4〜5日は休みがあいますね。天気も良さそうだし、どおでしょう」とメールが来ました。スダチに異存があるハズはありません。まもなく入梅、この機を逃すとしばらく天気は悪そうです。
2004年6月3日(木)
久し振りの北海道行きに備えて、成田空港第1旅客ターミナルビル5階にあるミュージアムショップ「バイプレーン」へ、操縦士協会発行の区分航空図を買いました。北海道・東北・関東甲信の1/50万と関東TCAチャートをゲット。1万円札が飛んでいってしまった。(;o;)
そしてJMGCのクラブハウスに寄って、ロングフライトの必需品(?)「日本の空港」をお借りして途中の空港をチェック。
2004年6月4日(金) 晴れ 視程30km 西より3kt RWY 25
この日、日本列島は高気圧に覆われて、雲一つない好天。絶好のフェリー日和となりました。
午前9時、大利根にショーアップ。
長距離のフェリーフライトということで、万が一のダイバート、ステーに備えてタイダウンキットなどを積み込みます。
離陸前点検をK氏がやっている間に、スダチはフライトプランを入れました。最初の中継地は花巻空港です。
午前9時40分、大利根RWY25を離陸。
K氏の「好きに飛んで」とのお言葉に、スダチのいつものコース、竜ヶ崎飛行場と霞ヶ浦基地のめんどくさい空域を避けて西へ大回りして筑波山へ。その後は、先も長いのでGPSが示す花巻空港へダイレクトです。

左> 出発前の大利根にて愛機とK氏。空は絶好のフライト日よりです。
右> つくば市上空より筑波山を望む。視程数十キロ。
この辺は、先日チョッピー号を追いかけて飛んだコースとほぼ平行。宇都宮APPのレーダー範囲なので、コンタクトしてレーダーサービスをお願いします。
ところで、区分航空図には宇都宮APPは120.1とありますが、普段使用しているのは122.45です。関東は地元なので知っていましたが、他から来た人は困らないのでしょうか?
黒磯市の辺りで宇都宮APPから離れ、次は福島RDOにコンタクト。トラフィック情報をもらいますが誰も飛んでいないようです。
ちなみにフライト中の管制機関との交信は、ATCの得意なK氏に全てお任せです。
福島市上空からは仙台TCAとコンタクト。ここでもレーダーサービスをお願いします。
すると「編隊飛行ですか?」と問われました。「いいえ、単機です」と答えるK氏。「トラフィック、6時の方向、タイプアンノウン」
6時って真後ろ!、編隊かと聞かれたってことは可成り近い?、一瞬ドキッとしましたが、今日乗っている機体のトラポンはモードA、レーダーに高度は映ってないハズだからトラフィックとは高度差があるかも?
などと考えながらK氏と後ろを探します。
G109はパイロットの体が柔らかければ後ろも見えます。あくまで身体が柔らかければです、そうじゃない場合はグキッとなったり、私の場合は脇腹がつってイテテとなることが多いです。(^o^;
幸い脇腹をつる前にトラフィックを発見。小型双発機のバロン?かなにかが、こちら右下を仙台の方へ降下しながら追い抜いて行きました。ホッ。
仙台TCAの次は、松島APP120.1かと思っていたら、仙台TCAから引き継がれたのは123.8(?)
あとで調べたら、ここは松島TCAがオープンしていました。勉強不足でした。
その後はR127の空域制限を避けて、進路をちょっと東に振ったついでに、以前からどうしてもハッキリと見つけられなかった瀬峰場外離着陸場を探しに行きました。今回は初めて滑走路を確認することが出来ました。(^O^)
そして、いよいよ花巻空港。花巻RDOとコンタクトすると、まもなくして着陸予定のライン機もコンタクト。どちらが先に着陸出来るタイミングが良く判りませんでしたが、ラインの運航に詳しいK氏からライン機の着陸パターンや掛かる時間などをいろいろと教わり、問題なく先に降りることが出来ました。
いやぁー、勉強になりました。m(_ _)m
午後0時24分、花巻空港着。

左> やっと確認出来た瀬峰場外。
右> 花巻空港エプロンにて。
燃料を補給し、花巻のターミナルビルで昼食を取りながら次のコースを確認します。
当初の予定では、白老滑空場で給油後、旭川空港でステーの予定でしたが、白老に寄っていると日没に掛かりそうなので、天気が良くてダイバートの可能性が少ないこと、二人とも今日は腰の調子が良い(年をとると長時間一定の姿勢で座っていると腰が痛くなるのだ)ので、休憩なしでも大丈夫だろうということで、ダイレクトに旭川へ飛ぶことにしました。
花巻空港、14時OO分離陸。
この辺り(岩手県)は、むかしスダチがハンググライダーで飛び回っていたところでした。懐かしく思い出しながら北上。大湊を目指します。
三沢TCAに入りコンタクトしたところ、コールサイン「ポセイドン」ってのが、盛んに洋上を飛んでいるようでした。対潜哨戒機かな? なかなかかっこよいコールサインです。
ちょっと進路を変えて十和田湖を遊覧。その後、海を渡るので高度を7500ftまで上げながら陸奥湾を渡り、大湊基地の上空をヒットして、津軽海峡へ。
函館の東は恵山をかすめるようにして、室蘭から白老滑空場へと進みます。

左> 白老滑空場、出来ればログに付けたい思いもありましたが、またの楽しみということで。
右> なかなか火山らしい雰囲気をかもし出していた樽前山。
三沢TCAの後は函館APPとコンタクトしていましたが、その先引き継がれた先は千歳レーダー124.7?。
区分航空図には千歳APPは120.1。TCAは127.7。TCAの間違いだろうと呼んで見るが返事がない。
もう一度、函館APPにコンタクトして確かめると124.7で間違いないらしい。呼んでみると確かに千歳APPが出ました。ここも、宇都宮と同じで、普段はこちらを使っているようです。
恵庭の空域制限R138がホット(使用中)なので避けるようにと言われ、いったん札幌市街を目指し、R138をかわしたところで旭川へのダイレクトコースへ。
午後5時18分、旭川着。
追い風がかなりあり、予想より大分早く旭川に着きました。この分だと旭川に降りなければ北見まで行けたかも?
しかし、そうすると飛行時間が4時間以上となりますので、この辺りで休んで正解ということで。
明日に備えて給油して、旭川市街へ移動。
本日のフライトに、乾杯しました。
2004年6月5日(土)
翌朝は7時に起床し、旭川空港へ移動。市街から空港までは路線バスで40分ほどの距離です。
旭川空港で気象条件をチェックすると予想よりも少し悪い。弱い前線が北西から南下しており、午後には北海道を通過しそう。前線の影響か?、旭川もすでに5000ft付近に雲が出て来ています。「万が一、北見への峠が越えられなかったら戻ってきますので」と、プラン入れながら情報官にお願いしてエプロンへ出ます。
エンジンを始動し、昨日と同じ118.55で旭川RDOを呼ぶと返事がありません。そう言えば点検中に、出発していったライン機の無線も全く聞こえませんでした。故障かと色々調べ始めたら、やっと返事があり126.2へ変更しろという。
後で、北見でお会いした自衛官(以前旭川基地にいたそうです)の話によると、旭川空港は旭川基地が近いため情報を共有出来るように126.2で一緒に交信することが多いそうです。
その後なぜか、旭川RDOとの交信(126.2)ではノイズが多いという。無線機の電源を入れ直したり、色々やってみましたが、ちょっと不調。他の周波数は問題なさそうだし、どうしようもないので、ちょっとノイズが入る程度ならとそのまま出発。
午前10時00分離陸。
5マイル離れて旭川RDOから離された所で、直ぐに新千歳FSCにコンタクトし無線チェック。なんの問題もないこと確認。周波数の違いだろうか?。その後の紋別、女満別、北見との交信でも異常はありませんでした。原因不明?

左> まだ、雪の残る大雪山系。
右> サロマ湖へよりみち。
旭川から北見農道離着陸場までは1時間弱の距離。せっかく北海道まで来たのに直行はもったいない、時間に余裕もあるし、K氏にサロマ湖遊覧をお願いして寄り道しました。
以前、スダチは、モグラで滝川や別海場外まで飛んで来たことがありますが、この辺りを飛ぶのはまったく初めての経験でした。
写真>サロマ湖とオホーツク海が繋がる部分?、引き潮の流れがハッキリとわかり、逆らって入港する漁船が大変そうでした。
午前11時10分北見農道離着陸場着。
現在、北見農道離着陸場の管理者でもある加藤氏は、学生グライダーの教官もされているそうで、この日も土曜日とあってグライダー後席で飛んでおり忙しそうでした。
お昼休みに、加藤氏に御挨拶して、K氏は今後のモグラ運航の打ち合わせをしていました。
そして翌日から仕事の私達は、16時女満別発のライン機に乗って帰らなくてはなりません。
「乗ってきたグローブで女満別空港へ飛び、置いていくので、後ほど北見へ回収してもらえないですか?」と加藤氏に相談したところ、こころよく引き受けて下さいました。ありがとうございます。m(_ _)m
(うーん、空港に乗り捨てなんてまるでレンタカーみたい?)
午後1時45分、北見離陸。

左> 北見エプロンにて。
右> またまた寄り道、屈斜路湖遊覧。
女満別までは、そのまま飛ぶと僅か15分程でついてしまうので、またまた寄り道をお願いして屈斜路湖遊覧。
近いこともあり女満別のRDOとコンタクトしていたところ、ライン機の到着がこちらの到着と重なりそう。こちらも少し急いで、女満別に向かったところ、ライン機もIFRをキャンセルしてVFRで降下を開始。またまたタイミングがどうなるかチョット心配しましたが、ここでもK氏の適切な判断で、こちらが先に降りることが出来ました。
午後2時40分、女満別着。

左> ライトベースRWY36より、女満別空港を望む。
右> ラインへの搭乗間際。ボーディングブリッジ上よりエプロンに係留したK氏の愛機。
機体を係留し、空港管理事務所で手続きを済ませ、ターミナルに移動して羽田行きのチケットを買ってと、少々忙しく動き回って、ふっと外を見ると雨が降ってました。
朝、旭川空港で調べた弱い前線に追いつかれたようです。ギリギリのタイミングで濡れずにすみました。
Kさん、この度は楽しいフライト、ありがとうございました。スダチm(_ _)m
なお、北見の加藤氏のところ「エアロスポーツ北見」では、この夏「夏の北海道フライト2004」と題してトレーニングフライトを受け付けているそうです。
興味をお持ちの方、詳細は「エアロスポーツ北見」のHPをご覧ください。
(by スダチ)